LINE WAVEを先行体験~まだ成長途上の段階と思う

2017年から2018年にかけてのトレンドになりそうなのがAIを搭載したスピーカー、スマートスピーカー。

そんなスマートスピーカー商戦にLINEが参戦してきました。それがLINE WAVEです。実は日本語に対応する初のスマートスピーカーでもあります。独自AIであるClova(クローバ)を搭載し、LINEとの連携が魅力的です。

そのLINE WAVEが7月14日より先行体験版の予約を開始。先行版自体はすでに販売終了しております。

2度の出荷延期をしながら、ようやく届きましたのでレビューしたいと思います。

LINE WAVE

上記でも触れたとおり、独自AIであるClovaを搭載するスマートスピーカーです。Clovaはトヨタがコネクティッドカー事業で提携すると発表したことでも有名ですね。

スピーカー自体は5Wのツイーター2つと20Wのウーファーを搭載したスピーカーです。スマートスピーカーというからに、Bluetoothスピーカーとして機能します。

正式販売時の価格は1万5千円とのことですが、先行版は1万円で購入できました。

先行版でできること

先行版は機能が絞られており、音声操作できるのは以下となります。

  • LINE MUSICを聞く
  • 天気をたずねる
  • 時間をたずねる
  • アラームをセットする
  • Bluetooth接続をする

正式版になったらできること

正式版になったらできることの代表的なものをあげてみました。カレンダー機能は是非使いたい。毎朝予定を通知してくれるとうれしいですね。

  • LINEとの連携(メッセージ読み上げ、音声操作での返信等)
  • To do管理
  • カレンダー機能
  • 家電操作

これらの機能は先行版にもソフトウェアアップデートで使えるようになるとのことです。

届いたよ

7月14日に注文しました。当初7月下旬~8月上旬の発送でしたが、ソフトウェアの不具合かなんかで遅れに遅れ、ようやく発送されたのが8月29日。

開封

佐川急便にて届きました。ダンボールに入っていますね。

中にはほぼ同サイズのWAVEの箱が入っています。防水のため透明袋にくるまれていました。箱自体はシンプルで好感が持てます。

その中にさらにダンボールが入っています。マトリョーシカか。PULLとありますので、取っ手のように持ち上げることができるようになっていました。

開封箇所をビリビリと破って開けると、ようやく本体の登場です。

同梱物確認

本体以外の中身はかなりシンプルです。

  • 本体
  • USB電源ケーブル
  • USBアダプタ
  • 取説(ハードウェアの説明のみ)

電源ケーブルは専用のものです。MicroUSBとかではなく、ACアダプタのようなものです。

USB電源アダプターは横にUSB挿入口が付いている仕様。この仕様は好感が持てます。

本体確認

本体は全周にサランネットが巻かれており、トップに操作用のタッチスイッチが配置されています。こちらにも保護フィルムが貼ってありました。

側面にはミュートボタンと電源スイッチと電源アダプタ挿入口があります。

使用前の初期設定

早速使ってみたいと思います。しかし、それにはいろいろと初期設定が必要でした。

LINE Clovaアプリの設定

初期設定はスマホから行う必要があります。まずはLINE Clovaアプリをインストールしましょう。

起動しましょう。おしゃれなトップ画面がでてきますね。

いろいろと同意します。ちゃんと読みましょうね。

 

続いて、アプリへのアクセス権を設定します。電話と位置情報を使用するようです。これに同意しないとアプリは使えないとのこと。

それが終わるとWAVEとスマホを接続し、WAVEのWi-Fi接続設定するとようやくアプリからの設定は完了です。これで使えるようになります。

 

LINE MUSIC6ヶ月無料チケットをゲット

WAVEの先行体験版にはLINE MUSICの6ヶ月無料チケットがついてきます。

ちなみに、LINE MUSIC自体、通常の利用登録でも3ヶ月無料のチケットがもらえますので、6ヶ月無料チケットと合わせて9ヶ月無料で使えることになります。

チケットの入手方法は、事前にLINE FRIENDS STOREより届くメッセージを選択します。

そうすると以下のページに飛びます。最初はどこにもチケットのこと書いていないじゃないか、どうやって入手するんだとあたふたしましたが、答えは簡単でした。LINE MUSICアプリを入手した上で以下の「アプリを開く」を選択するとクーポンコードを入力する画面が現れます。

そこにメッセージで届いていたクーポンコードを入力しましょう。

これで6ヶ月無料で聴き放題です。

ソフトウェア・アップデート

アプリからの初期設定完了後、初回電源投入時はアップデートが行われるようです。

電源自体はアダプターをつなげば自動でONになります。

アップデート中は全然反応しない、操作できない状態になりますので、おとなしくしばし待ちましょう。そのうちアップデート完了の音声が流れます。そこから使用できるようになります。

アップデート中は下部のイルミネーションがくるくる回っていました。

5分ほどでアップデートは終わりました。ようやく使える。

使ってみよう

ようやく使えますね。スマートスピーカー体験は初めてなのでわくわくします。

基本操作

音声操作時はまず「Clova(クローバ)」と言います。そうするとイルミネーションが緑に光り、音声操作を受け付けるモードへ移行します。ちなみに、この「Clova」というコマンドは「Jesica(ジェシカ)」に変えることができます。

ここからいろんな音声操作が可能になります。上記でも紹介したように現在のできることは限られているのでLINE MUSIC、天気、時間、アラーム、Bluetooth接続しかありません。

音楽を聞く

ひとまずLINE MUSICを聞いてみようと思います。

聞くためのコマンドはいくつかありますが、「音楽かけて」というと何かしら音楽かけてくれます。

音楽再生時はイルミネーションも変化しますね。ちなみに、イルミネーションを光らせるかどうかはアプリから設定できます。

その他にも、「おすすめの曲かけて」や「リラックスできる曲かけて」とか「●●(アーティスト名、曲名)かけて」でも音楽を聞くことができます。

それ以外にも、流れている曲に対して「曲名教えて」でその曲を教えてくれたり、「次の曲かけて」で曲送りができます。あとは「曲止めて」で音楽再生を終了します。

その他のコマンド

音楽以外にも天気、時間、アラーム、Bluetooth接続がありますが、それらのコマンドはそれほどバリエーションもありません。

天気であれば「今日の天気は」で、位置情報から現在地の天気予報を教えてくれます。「降水確率は」とか「明日の天気は」とか「東京の天気は」とかでも音声に応じた答えを返してくれます。

時間は「いま何時」で時間を教えてくれます。アラームも「7時に起こして」というとアラームをセットでき、時間になればアラーム音が流れます。アラーム自体はいろいろバリエーションを持って設定でき、「5分後にアラームセット」ということもできます。

Bluetooth接続はBluetoothスピーカーとして使用する際にコマンドで「Bluetooth接続開始」や「Bluetoothペアリング」や「Bluetooth解除」という言葉で操作できます。

実際の使用感はどうか

はっきりと言って、現状の使用感はイマイチです。

音声認識精度

一番大事なところですが、現状では及第点かなというところ。

普段使うSiriやGoogleの音声認識精度と比べると反応も若干遅く、精度も10%くらい悪い感覚です。日常生活で使用するには使えるレベルだけど、言い直さないといけないことが何度かある。もしかしたら私の言い方がまずいのかもしれないが。

音楽を聞く

ちょっと残念。

現状では聞きたい曲を聞くというよりはBGMでいろいろ流すという使い方が合っている。例えば、LINEモバイルのCM曲で話題になったキリンジの「エイリアンズ」という曲があるのですが、これを聞こうと思っても一発で聞くことは不可能です。

  • 「エイリアンズかけて」
    →Coldplayの「ALIENS」がかかり、「次の曲かけて」でも同じ曲がかかり続ける
  • 「キリンジのエイリアンズかけて」
    →「そうなんですね、驚きました」等と返される・・・というより、複合コマンドには対応していないのかな
  • 「キリンジかけて」
    →キリンジの曲はかかるが、「エイリアンズ」をかけようと思うと運次第

いくつか候補があれば、アーティスト名を聞き返すとかいうのはできないのかな。スマホで検索すれば一番目に表示されるんですけどね。

ただし、LINE MUSICのコンテンツ数は結構豊富なのでサービス自体は満足しています。

音声

まぁ、まだ熟成段階なので評価する段階ではないかもですが、ちょっと残念。

19が「じゅうきゅー」だったりイントネーションが変だったり、うまく発音できていないところが多々あります。まだまだ機械と話している感覚が強いですね。まだ初音ミクの方がそれっぽいイントネーションですね。

スピーカー

うーん、ちょっと残念。

そんなに音上げていないけど割れる箇所があります。全体的にも2枚くらい膜がかかっている感じ。バランスとしては結構好きですけどね。Bluetoothスピーカーとしての性能は3000円クラスかなと思う。

電池持ち

持ちません。

私はいつも居間で使用し、寝る時はアラーム用に寝室へ持っていくのですが、夜少し音楽聞いて、翌日にアラームかけても朝には電池がなくなっており、アラーム音が流れません(笑)充電できますが、電源接続での使用を前提としたほうが良さそうですね。

まとめ

スマートスピーカー初体験の私としては楽しく使っています。上でも書いたように現状は残念ポイントが多々あります。というより、良いところはLINE MUSICくらいかなぁと(笑)それでも、新しい体験なので楽しめています。

そのLINE MUSICもWAVEを通すと好きな曲を聞けないので、スマホからBluetooth接続して使っています。スマートスピーカーとして使っていない。

BGMとして音楽をザッピングしたいときは「音楽かけて」で適当にいろいろ流しています。

音量の上下も音声でなく天板のスイッチで操作するという始末。

まだ先行体験版なのでこれからの成長に期待ですね!!

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