老舗の鍵屋が作ったスマートロック、SADIOT LOCKを2週間使ってみましたので使い勝手などをレビューしたいと思います。
SADIOT LOCK(サディオロック)とは
ユーシン・ショウワという1923年設立された鍵メーカーが作ったスマートロックです。
他のスマートロックだと新鋭のベンチャーが開発していることが多いですが、日本の老舗の鍵屋が作っているスマートロックは新鮮だったので、興味本位で購入してみました。
特徴は以下の通り。
- GPSをもとにしてドアに近づくと自動で鍵が開くハンズフリー
- ドアを閉めた後、時間や位置で自動でドアをロックするオートロック
- 家族や友人に鍵を渡せる合鍵シェア
- 誰がいつ鍵を開け閉めしたかがわかる履歴確認
これらの機能を駆使した生活をしてみました。
自動で施錠/解錠するための準備
Wi-FiアダプターであるSADIOT LOCK Hubも購入しておりますので、フル機能を使える我が家のSADIOT LOCKくん。
我が家の設定
できる限り自動化したいと思って以下のような設定にしました。
- 施錠:GPSをもとにしたオートロック
- 解錠:GPSをもとにしたハンズフリー解錠
スマホGPSの位置情報をもとにして、自動で施錠/解錠されるはずです。はずです。
設定します
ハンズフリー使うにもオートロック使うにも、GPSで自宅を設定しなければいけません。
ハンズフリー操作設定
GPSの電波状態や環境によっては意図せず解錠してしまうかもと脅されます。まぁ、そりゃそうだ。
自宅位置を設定します。スマホがGPSを取得してきますので、その位置にピンが立ちます。
GPSなのでそこまでピンポイントでは取得できないとは思いつつも、数十回繰り返してやっとそれっぽい位置にピンが立ちました。
位置情報が確定するとドアの外にでてドア解錠の儀式を行います。
これでハンズフリーの設定は完了です。
なお、ハンズフリー操作はアプリのGPS取得を常に許可にする必要があります。
オートロック設定(閉め忘れ通知&自動ロック)
今回私が選んだのはGPSをもとにした自動ロックです。
それを実現するためには、リモート操作の設定としめ忘れ通知のを設定する必要があります。
リモート操作設定
リモート操作設定にはSADIOT LOCK Hubが必要となるようです。もちろん買ってあります。
玄関の近くに設置しなければいけないようです。
玄関には初代iPad miniをフォトフレーム化して設置しておりますので、電源タップをひいておりました。よかった。古いiPhoneのアダプターがあったのでそれを使って玄関付近に設置しました。
つまようじをつかって電源をいれろと言われました。つまようじない。
SADIOTHとのペアリングを要求されます。またペアリングさせやがって。
ペアリングが完了すればリモート操作設定完了です。これで遠隔からWi-Fi経由でロックすることができます。
しめ忘れ通知設定
続いてしめ忘れ通知の設定を行います。
閉め出しに気をつけろと脅されました。そりゃそうだ。
通知とロックの設定を行います。もちろん私はしめ忘れ通知と自動ロックの設定にします。
こちらも位置情報の利用を常に許可にする必要があります。
設定できました。よかった。
ハンズフリー操作の位置を利用するので自宅の位置設定が重要になります。
自動での施錠/解錠生活を試す
さて2週間使ってみました。
第一印象としては、結構快適です。いや、思った以上にかなり快適です。
ハンズフリー操作
我が家は小さなビルの4階に住んでいます。各階1戸というなかなかレアな構成ではあります。
2週間使って、ドアの前で待たされたのは1回くらいです。だいたいは3階→4階途中の踊り場くらいで解錠されます。ドアの10m手前くらいで解錠されますね。素晴らしい。
買い物帰りに両手がふさがっていても自動で開くのでめちゃ助かります。なによりキーケースを出す必要がないのがラクチンです。
オートロック
ロックのほうもおおむね快適です。
家から200mほど離れると「ドアから離れました」通知が届いて、その後少し進むとしめ忘れ通知とともにオートロックが作動します。
ただ、200mなので結構な距離なんですよね。時間にすると2分ほどとはなりますが、その隙に悪意をもった何某にはいられる可能性もあります。
それを考えると、ドアを閉めたあと時間経過でオートロックの方が安全ではあります。
ただ、ゴミ捨てや郵便物を取りに行くためにちょっとだけ外にでるときもありますので、時間でオートロックを設定しておくと閉め出されるリスクがあります。そのため、時間経過のロックはやめました。
不満点がひとつ
私の家は最寄りの地下鉄駅まで徒歩2分程度なのですが、電波が悪いのかGPSがうまく取得できず、ドアから離れたと認識してくれません。
そのため、地下鉄で移動する場合は途中の乗り換え駅でようやくドアから離れたと認識し、オートロックされます。その時間10分ほど。
こればっかりは物理的な問題なので解消しようがないのですが、ここがうまくいけば完璧でした。
まとめ
- ハンズフリーとオートロックで自動で施錠/解錠を実現できて快適生活
- GPSの精度をだすには何回もリセマラ
- ハンズフリーはおおむね、ドアの手前10mくらいで解錠される
- 最寄りの地下鉄駅ではGPS受信がうまくできず電車移動時にオートロック働かない